そのボイルシャルルの法則を使って、最初に動力機構つまり蒸気機関を作ったのがスターリングさん。
ま、動力工学の生みの親ですな!

1:気体は熱すると膨張して圧力が増す。
2:だからシリンダーの片一方を稼動式にしておけばそれが押される。
3:反対を冷やしてやると気体が収縮して真空になっちゃうから、その分だけ引っ張られ、稼動部分が押し戻される。
4:これを繰り返せば稼動部分がパコパコと直線運動をするので、これをクランクで回転運動に変えてやれば、力が取り出せる訳だ。

ただこれは理屈の話で、現実には熱源の調整なんて面倒臭くて出来ない。
だから、熱源は「加熱しっぱなし部分」と「冷却しっぱなし部分」 に別ける。
しかしこうすると熱源は簡単になるが、加熱体積と冷却体積が可変する、
つまり全体の体積が変わらなければ動かないのだ。
そこでサブルームを作り体積を可変にしてやる。

1:熱により膨張した気体が圧力を増してサブルームのピストンを押し上げる。
2:必然的に圧力が一定で体積が増えるが、体積が増えた部分は冷却部分である。
3:だから気体が収縮されて体積が小さくなる。

しかしまだ問題があった。
これだけでは熱のバランスが取れてしまうと止まったままになってしまうのだ!

そこで一度動き始めたら止まらない工夫をする必要がある。それがクランクとフライホイールだ!