北米産鉱物油など があります。

Q:鉱物油?
A:エンジンオイルは大きく分けて、
・鉱物油
・化学合成油
・部分化学合成油
の3つがあります。

鉱物油はさらに流動パラフィン系とナフテン系があり、一般的にはナフテン系を指します。

ナフテン系の鉱物油は、中東の原油(天然に存在する炭化水素の混合体=その存在理由は謎!深海断層説〜宇宙創生説まである!)から生成された石油(炭化水素の沸点差を利用して原油を蒸留する過程で出来た油)が多く、潤滑性能が劣っています。
日本製オイルの多くは(経費を安く上げる為に)このナフテン系をベースオイルにしているので、一般的に言われる「いわゆる鉱物系オイルは良くない」の評価になってしまっている訳です。

一方の流動パラフィン系は北米の原油から生成された石油をベースにしている場合が多く、潤滑能力に優れ、精製の質が高いとの評価を受けています。

鉱物油の最大の特徴は「天然油はシール類への影響が全く無い」事です。

化学合成油は
1:ジェットエンジン等で使用する為に開発された過程があり、耐熱性に優れている。
2:吸着性が高く低粘度でも効果がある。
3:シール類への影響が大きい。
4:人間が作ったんだもん。高いさ!

これより、
・サーキットなどで1万回転以上を常用するなら100%化学合成油じゃないと耐熱の意味でエンジンが死にます。
・粘度からフリクションロスが低く抑えられパワーを引き出します。
・しかもレース等ではシール類など毎回交換しますので全く問題ありません。
・レースではスポンサーがお金出してくれるから値段なんぞ関係ありません。

もう最高!?

・あんたのマシン、毎回エンジンをバラしてるんかい?
・毎回油量の調節してるんかい?
・毎回粘度測定してるんかい?
・お金持ちなんかい?

これらのQ:にOK!出せるなら、「エライ!化学合成油を使いましょう!」ですな!

部分化学合成油は、鉱物油(低コスト)に化学合成油(耐熱性・潤滑性)を1割程混ぜた優れもの!!・・・・・のハズです。

質の良いものは「部分化学合成油と名打って高く出来るので利益率が高い。(製造サイドが儲かる)」だけで特に弊害はありませんが、問題は低価格油です。

コストを下げる為に、「ナフテン系鉱物油+代替(ごまかし)化学生成」が安易に作れるので、
「マシンに優しく耐熱性が高い」
のハズが、
「マシンを傷めて耐久性に劣る」
の劣能力が出てしまいます。

結論としては、
1:レース使用(つまりマシンの面倒をよく見る)なら100%化学合成油の使用
2:一般使用(ろくにマシンなんぞ面倒見ない)なら100%流動パラフィン系鉱物油の使用
となります。

・・・と、まぁ、ここまで書いて何ですが・・・・
現在の技術開発によるシール特性はかなり高性能で100%化学合成油を使っても全く問題ありません。
高いだけで・・・・。
旧車の愛好家でしたら化学合成油よりは良質な鉱物油がお勧めです。
特にクランク圧縮を利用しているマシンは注意しましょ!