確か中学校で習ったのは
W(消費電力)=V(電圧)*A(電流)
だよね。

でも電化製品の中には、
500VA 300W
とか書いてあるのがある。
違うじゃん!って話。

W=VAは70点!つまりほぼ正解。
先ずこの公式が成り立つのは直流の場合は100点!
しかし交流の場合は「まぁ、普通は同じでいいんじゃない?」となるからだ。

正式には交流では、
W=有効電力
VA=皮相電力
と呼んで、しっかり区別している。

まぁ、論理公式の詳細を知りたい人は、専門家のHPに行ってもらうとして、簡単な話、
交流は電圧と電力が上がったり下がったりしながら送電する方式なので、その電圧と電流の送電タイミングがズレてしまう事があるのだ。
周波数でズレた部分(位相差という)は無駄な電力(無効電力という)とみなし、取り除いて製品を設計しないと必要電力が不足する事態になってしまう。
「どんなにゴミを取り除いてもしっかり安定した電力供給が出来ます!(或いは欲しいです!)」が有効電力。
「理屈上はここまで供給出来ます!(或いは欲しいです!)」が皮相電力。
この差(力率という)が大きいほど効率が悪いという事だ。
これはその製品の設計品質が悪い場合もあるし、逆に構造上仕方ない(例えばインバータやコイルを使う製品など)場合もある。
一般的には85%(力率0.85)以上を「省エネタイプ」というらしい。

例えば上記の「500VA 300W」であれば、
100V3Aでも200V1.5AでもOKだけど300W以内で使ってね!・・・となる。(もちろんその製品の許容範囲での話だけど)
「まぁ、普通は同じでいいんじゃない?」の意味は「一般家庭で使用する電化製品では、わざわざVAと記載していない限り、力率はほぼ1に近い値で設計されているので、W=VAでいいんじゃない?」となる訳。

結論!
電力会社や電気製品製造会社からすればVAは大きな設計要素だが、使う側から見れば「(日本では)Wだけ確認しておけばOK」だ。