PCレコーディング

【2010年12月】

さぁ、じゃぁ、いよいよパソコンにベース音を取り込んでミキシングしますかね!

当然の様に御茶ノ水に走る。
オーディオ・インターフェースを手にとって実際に触って見てみるも、なんか納得いかない。
高いんだよ!値段が。
楽器の音をパソコンに取り込むだけに1万円は払えない。
それでも3万とか4万とか8万とかバカな値段のI/Fが一杯あるけど、絶対使い方が違う気がする。

インピーダンスの問題からすれば、ミキサーを持ってないとこうした値段を払う事になるんだろうな。
まぁ、当然ミキサーなんて持ってないけど、一人上手用ヘッドフォンアンプならある訳で。
だってこれ無いと、そもそも練習出来ないじゃん。

だからここでベースと音楽をミキシングして、ヘッドフォン端子からPCに取り込めばよい訳だよ。
って事は、3万とか?4万とか?なんて要らないじゃんか。

って事は・・・だ。
YAMAHAとかROLANDとかTASCAMとかが出している高級品は不要だ。
ん?御茶ノ水に居る場合じゃね〜な!隣だろ?
そっ!アキバだよ!・・・・と歩いてアキバのヨドバシカメラへ。

パソコンのハードウェアコーナーの一角にあるオーディオコーナーへ。
ありゃ?御茶ノ水と同じもんが置いてあるぞ。
違う!違う!その隣のCREATIVEとかAOPENとかだよ。

当然サウンドカード買ってもしょうがないんだけど、今時「再生リダイレクト機能(パソコンから出した音と外部の音を混ぜて再度パソコンに取り込む機能の事)」を搭載したカードだってあるだろうから!と眺めてみる。

まずここで選択その1。
PCIカード版とUSB版があったが、実はパソコン内部は大量のノイズが乗っている。
A/Dコンバートしながらファンやディスクが電力によって回転してんだから、そりゃノイジーだわな。
だから外部で接続できるUSBにする。

選択その2。
再生リダイレクトのみの機能にするか?サウンド管理もするか?
前者は当然サウンドカードが別途必要になる。
しかしその品質はパソコンのおまけである訳だから、この際音質も強化できれば嬉しい!
という事で後者を選択。

選択その3。
今欲しいのは何だ?
MIDI入力でも5.1CH出力でもコンデンサ・マイクの安定化でもない!
ヘッドフォン用の出力端子+ミキシングした音を入れる入力端子だけだ!
って事で余計な機能があるものは一切排除!

・・・・の最大公約数は・・・・何と!サウンドブラスターだった!(巻頭写真)
え〜っ?そうなの?
でもこのちっこいUSBを差すだけでマザーの音源チップが不要になるんだ。
それでノイズの少ない外部入力が可能になるし、音質も向上する・・・・と。
3、980円也。

早速インストール。
何かゴチャゴチャとやっていたが再起動後無事に音源チップを切り離す事に成功。

この時点でi−Tunesの曲を聴いてみてビックリ!
本来はこんな厚い音が出ていたんだ!
いや、こうして比較してみると一聞瞭然(?)ですな。
これは買い換える価値あるわ!


さて次に、ヘッドフォン・アンプでミキシングした音源をマイク入力に接続。

そしてもう10年以上使い続けている「GoldWave」で録音開始。

メーターが振り切れてバリバリに割れた音を、
・出力機材・ボリューム
・ミキシング・ドライブ・ボリューム
・ミキシング・マスタ・ボリューム
・PC入力・ボリューム
・PCマスタ・ボリューム
の順に調整していく。

上手くバランスが取れたところで、楽器と楽曲を混ぜて録音。

重要なのはこの時、YouTubeを意識した(!)録画撮りを忘れない事!

後からアフレコしても絶対に合わない事は、某ナレーターのスキルを体感して思い知った記憶がある。


動画もここ数年来使っている「VirtualDub」でササッと編集。

最後に編集が終わった動画に音声をアテレコして完成。
デジタルの世界だから、
・画像は1/30フレーム単位
・音声は1/100秒単位
で編集出来る。
超簡単にアテレコが完了する訳だ。
全く便利だよ。

しかし、うすうす・・・じゃなくて思い切り気が付いていたんだけど、レイテンシがひどい!
0.1秒はある。
技術屋のテクニック(!?)でカバーしていたのだが、やはり微妙に手先がズレる。
ハードウェアの限界か?といろいろ試していたら解決してしまった。要するに、

「PCから出た音を拾って混ぜてマイクに返してやる」の考え方から、
ヘッドフォンジャック:ヘッドフォンとミキサー入力へ
ミキサー出力:マイクジャックへ
マイクジャック:ミキサー入力へ
と、かえって難しく考えてしてしまっていたのだ。

そして再生リダイレクト機能をONにした瞬間に「出した音をまた入れる」の無限ループに陥って、カラオケ状態のお風呂の中状態になってしまい、CPUが暴走を始めてしまった!

結論としてはもっと単純に、
ヘッドフォンジャック:ヘッドフォン
マイクジャック:ミキサーからの入力
だけでよかったのだ。
PCからの音は再生リダイレクト機能によって勝手にマージされてヘッドフォンに入ってくるのだから。
でも慣れないと感覚的に理解に苦しんだよ。

その結果、レイテンシは完全に無くなり、指と耳のダイレクト感が戻った。よかった!
ちなみにPCは、
・Seleron 3.2GHz
・メモリ 2GB
・WindowsXP Pro SP3
で、マルチスレッドのソフトは使って無いから、その意味ではまぁ速いほうだと思う。

んじゃ、その成果物をば・・・・・は、次の「リズムボックスの話」の後で!