作戦その1:机上の空論
CPU:
という訳で選んだのがASTARのPP6−NFす。
あまり日本では見かけないこのMBは、メーカー製サーバー品に多く使われ秋葉原には殆ど出回りません。宣伝もしてないし・・・。
日本と違って徹底的に比較テストをする米国雑誌によると安定性はマイクロニクスに匹敵する実力です。
本当は信頼度抜群のマイクロニクスにしたかったんだけど高いんですよ!まぁ、前述した様に82440FXチップセットしかない訳ですから何でも同じで、MBによって性能が左右される訳ではありませんが・・・。
BIOSはAwardなんで少々不満?なんですが、内部クロックは3.5倍、外部は66MHzまでとオーソドックスです。
しかしCPU供給電圧設定が3.5Vまで0.1Vごとに設定できます。動作確認まではオートモードで3.1Vを素直に使います。冷却後は上限の3.5Vに設定しますが、僕の場合この調整が必要な理由は対応CPUを待つのではなく、現在のCPUに加圧する為なのであくまでも“取り敢えず”です。
一般的に変更の上限が3.5Vになっているのは現行から移行する時の為(しかしPentumUの登場で新規CPU(Proの低電圧仕様)が出る見込みは少なくなったと思うのだが・・・)であってそれ以上は必要ないからです。最終的に4.8V(!?)まで上げようと考えている僕としては、どうせ改造?(改良と言って!)するなら何でも同じようなものなのでほっとく事にしました。
また、電圧設定ピンの横に40ピンの半田跡があります。
これは恐らく過去にVRMをセットしていたのでしょう。
外部クロックにおいてはATX仕様ではクリスタルを共通使用しているものが殆どなので、これも変更不可な訳です。楽しみがまた一つ減りました。(クリスタルを分離させろって?それはさすがに出来ません!腕前的に!・・・いつも思うのだがトラ技をうなずきながら読んでいる人を見ると感心してしまう!)だったら安くに固執しちゃうもんね。
SIMMも3バンクあるし・・。
ATX類の中では、なかなか遊べるこのMBは現在売価で¥31kです。
なんとCPUとMBを合わせて¥58kで買えてしまいます。このくらいならPentumUへの移行もすぐ出来る線です。(と、奥さんの了解も得ず勝手に判断する!)
嬉しい事に先月当たりから3Dをハードアクセラレートする廉価版カードが登場し始めました。もちろん業務レベルで使用する高価なカードは昔からありましたが、その性能の一部がパーソナル価格に降りてきました。
レンダリングチップというと今や3DLabs社が独占(個人的な考え!)という形態ですが、その中でもGLINT500やGLINT300を使ったボードは¥200k〜¥600kと大変高価です。
ところがこの仕様をバッファ領域を少なくする程度でミッドレンジにターゲットを絞ったPERMEDIAというチップが発表され、SGIでは当たり前のOpen−GL、HEIDEといった機能がハード的に一般のPCで実現できるようになったのです!
このチップの性能を単純に算出すると、CPUのみでの計算(ソフト的にという意味)と比較して、ワイヤーで3倍、シェーディングで4倍、テクスチャーで5倍の能力を引き出します。しかもリード&ライトを分離させたダブルバッファ機構です。素晴らしい!技術革新に感謝です!
ダイヤモンドMMのFireGL1000は昨日発売されたばかりのホヤホヤです。なんと!SG−RAM使用で80万ポリゴン、4200万テクスチャーを実現しています!これで¥50k(実勢)です!涙がでます!
難点はRAM8Mにもかかわらず1280*1024で16ビットカラーな事です。1152*870でやっと24ビットなのです。(強制ダブルバッファな為)
21インチ派としてはこれは問題です。3D製作では16ビットでも十分なのですが、解像度を変更せずに行いたいPhotoshopなど最終仕上げ的ソフトでは24ビットは必須だからです。
メルコは同じチップをシングルバッファとダブルバッファに使い分け、1280*1024の解像度において、シングルバッファモードで24ビット、ダブルバッファモードで16ビットの表現が出来ます。
と言う訳で、メルコのWHP−PM8に決定しました。この8Mタイプは単に4M+4Mな様で増設に比べて余りメリットはありません。1240*1024クラスの解像度を必要としないなら、様子を見て後から増設してもいいでしょう。チップには後述するフィンを付けようと思っていたのですが、最初から付いていました。そのうちに温度を計測して対処するか決めようと思います。
またCD−ROMドライブはシングル4倍速あたりが安売りで¥5kくらいで売られている事があります。迷わず買いです!マルチドライブに比べ、立ち上げ時の認識に時間がかかりますが、作業途中でイラつく事はありません。ファイラーなどでロックしていてもアプリの中ではどうしようもありませんから。人にもよるのでしょうが僕はマルチドライブの作業途中のあの交換時間は耐えられないもので・・・。
またクロックやクリスタル本体、電圧をいじろうという向きには少しでも内部容積の大きい方が有利です。電源などの熱源が少しでもCPUと物理的に離れている事(CPU自体も熱源である為)、局所的な内部熱の上昇を押さえる為にもお薦めします。いよいよの場合は工業用の大型ファンを側面をブチ抜いて取り付けたりCPUやメモリ用にこれも工業用の大型アルミフィンを取り付けたり・・・・とチラッとでも思った人には絶対です!!
そんな事から電源ユニットは300W指定です。落ち着いた処でペルチェ攻撃を仕掛ける予定(ペルチェに通電するだけで80W取られる!おまえが熱源だ!って噂もある!)だし、本当は500W欲しい(外部電源って手もあるが)のですが特注になると予算が・・・の世界ですから諦めます。
また、出来ればMBと関連付けて(MBもユニット指定なしにして)OSからシャットダウンが出来るユニット(ATX)を選びたいですね。
と言う訳で選んだのがIW−Q500−ATXです。
620mmと相当デカイですが、5inベイがアウター5個・インナー2個、3.5inベイがアウター1個・インナー4個あります。
これだけあればいろんなオモチャを押し込む事ができそうです!当然電源は300Wです。
さらに個人的な趣味ですが、「パーティション」が嫌いです。
1ドライブは1区画、つまり丸ごと使うのが好きです。
コンピュータの主要パーツの中で唯一といっても過言ではないメカニカルな構成であるハードディスクは当然、耐久性と精度を求められます。ましてその理屈が「磁気」による情報蓄積です。
つまり、「いつ壊れても・・データを失ってもおかしくない状況」であると考えます。
バックアップ等の問題は別にするとして、「被害は最小に」を考えると、「一つの銀行に貯蓄するよりは分散させた方が安心」と同じです。
ドライブ情報が破壊されれば「パーティション」単位ではなく、「ドライブ」単位で飛んでしまう事が多いからです。
これは信頼性を極めた(?)レイド方式でもよくある事ですので安息の時は無いと考えましょう!
最近は大容量のHDDが主流ですが、個人的には
95システム:1GbHDD:ID−0(3):C(F)ドライブ
NTシステム:1GbHDD:ID−3(0):F(C)ドライブ
95データ :2GbHDD:ID−1 :Dドライブ
NTデータ :2GbHDD:ID−2 :Eドライブ
とし、システム用ディスクのIDピンをケースの外まで引きずり出して機械SWでパチパチやるつもりです。
現役のマシンはメモリやHDDなどペリフェラルを中心に常に増殖しています!
特にHDDは画像処理に興味を持った頃から増殖の一途です。
(それだけ消費経済に貢献しているっちゅうこっちゃぁ!)
と言う訳で、HDDはその辺にあったものを寄せ集めました。
先ず、SBはSBである必要はなく“互換”で十分です。説明書もメーカー名もないコンパチ品が嬉しい価格の¥4kです。
出費地獄が一段落したらGS規格のMIDI音源を揃えようと思っている(今あるシンセはGM規格制定以前のローランドなのでチャンネルバンク合わせに疲れてしまう!)のでSB16コンパチでも十分なのです。ちゃんとMIDIポート(ゲームポート)も付いてるし・・・新品だし・・
FDDは3モードなんていつまでも1.2Mを引っ張るようなマネさえしなければ2モードが中古で¥0.5kです。動けばいいじゃん!
KYBはATXではPS/2ポート仕様なんですが高いのでATポート仕様を¥2kでアサリました。変換コネクターは何故かMBに付属していたので不要でした。これも新品だし・・
マウスは悔しいことにMSマウスが気に入ってます。あの手触りが。ですが調子に乗って高価です。ですからトリガーのぶっ壊れ品を2つ買ってきて移植しました。どこが壊れているかは運みたいなものですがダメだったらまた買ってくればいいじゃん!の世界ですね。2つでお得な¥1kです。
CD−ROMは倍速の中古品を0.5kで見つけました。僕の場合CD−ROMの使い方はインストールか辞書くらいなので速度は我慢出来ます。
またDVDやCD−RWが立ち上がり、CD―Rが落ちた処でR4/W2倍速をゲットしようと思っていますので取り敢えずあればいいか・・・程度です。
各種ケーブルはもう袋でいくらの世界です。
断線してたら捨てりゃいいじゃん!FDD・SCSI・電源分岐・CDデータ&音声・・・・合わせて¥1kです。
CPUの冷却は当たり前として各種チップも相当な熱を持ちます。PCIチップやビデオコントローラーチップ、レギュレータなどなど・・・これらも動作上冷却した方がいいに決まっていますのでフィンを取り付けます。この際、メモリDRAMも冷やしてあげましょう!全部で¥1kしません。
そうそう、ネジを忘れちゃダメです。製作に入ったとたん“ガ〜ン”ときます。もともとケースを購入すると付属されているものですが、一式でセットになって売っていますので気が付いた時に揃えておきましょう。
CPU P6−150 26.3k
MB PP6NF 31.0k
CASE IWQ500ATX 20.8k
ビデオカード WHP−PM8 39.5k
スクリューセット 0.4k
CPU用フィン 0.6k
CPU用ファン 0.4k
SB互換音源 3.8k
FDD 0.5k
キーボード 1.9k
マウス 1.0k
CD−ROM 0.5k
各種ケーブル 1.0k
―――――――――――――――――――――
合計 ¥127.7k
*HDDとメモリは自前。
前回までは適当な解説でゴメンなさい!今回からは出来るだけマジメに解説していきたいと思います。
ATXはご覧の様にマザーボード(以下MB)パネルがスライド式に取り出せる様になっています。電源付きならコネクター類やその他ケースに破損がないか確認しましょう。
ここでコネクターは何のコネクターなのかを把握しておきましょう。数とその種類を書き出しておけばベストです。
付属のネジやストッパー類は小物入れに移しておきましょう。無くなると困ります。特にネジはインチネジとミリネジに分けて、予め用意したネジセットと一緒に一度しまっておきましょう。さらにピッチ別に分けておくと便利です。ドライバーはネジ径によってキチッと使い分けましょう。元来安物なのでステンレスネジの様に無理はききません。すぐに舐めてしまいますので丁寧に作業を進めるのがコツです。
余談ですがパーツは日本製はミリネジで海外製はインチネジが殆どです。しかし富士通やNECなどワールドワイドに出荷しているメーカー品には日本製でもインチネジを使用している場合があります。
予め確認するには“何処の国のメーカーか”よりも“何処向けの製品か”で判断することになりますが、通常は面倒なので、そっとネジ込んでみて引っかかる様なら径とピッチを別のネジに変えてみるのが普通です。
わずか2〜4mm径なので無理したつもりがなくてもすぐ潰れてしまいます。(この辺のトルクを体で覚えるには練習が必要かも?)
まぁ、潰したら潰したで、ダイス&タップというワザもあるんだけどね!(機械屋の話題?)
また、ケース本体の多くは海外製なので直付けの場合もインチネジになります。
先ず、FDD上のデータ線の1番ピンの位置を確認しておきます。
FDDはなぜかコネクターの仕様に正誤ロックがありません。逆に差すとモーターが元気よく逆回転します!結果・・・買い直しにお金と手間を取られます!!
通常1番ピンの位置は基板上にシルク印刷されていますので、忘れない様にマジックなどで印をつけておきましょう。
このケースの場合はFDDが一番上に位置し、オープンレールになっている為、取り付けやすいのが特徴です。
ジャンクで買ったFDDはTEAC製なのでミリネジです。
取り付け位置は4本のネジを仮止めしてからフロントパネルに合わせます。ネジの締め順は外側からクロスしながら締める事を覚えましょう。(エンジンブロックを16mmのボルトで締める時の手順だから基礎中の基礎ですので重要です・・・・冗談です!)
FDDなんかどうでもいいけどMBの時の為にクロスに締め付けることだけは体験してみましょう。
取り付けが終わったら、さっき印を付けた1番ピン位置にFDDケーブルの赤線側(ケーブルの1番位置)を合わせて差込みます。
わずかでも浮いていると誤動作(ブートシークに行ったっきり戻ってこないとか、BIOSが認識しないで死んだフリするとか・・・)の原因になりますのでしっかりと押し込みましょう。
こうした基本作業を怠ると原因不明の症状に陥り、混乱して時間と手間がかかるばかりの空虚を味わう事になります!(以下同群!)
取り付ける前に先ず、MB上の設定項目を把握しましょう。マニュアルをじっくりと見て設定項目とその位置を覚えます。
MB上には、電源・FDD・IDE等のコネクター、内外部クロック・電圧・等のジャンパーピン、ファン・パワースイッチ・リセットスイッチ・スピーカー・インジゲーター等の接続ピンなどなど結構な数がありますので書き出す方がいいでしょう。
ジャンパーピンは予め設定しておかないと面倒くさいのでここでやってしまします。内外部クロック・電圧等はマニュアルに設定表があります(必ずあります!)ので“JP番号”を間違えないようにしながらジャンパーしましょう。
デフォルトでは通常、66MHz・3.0倍(200MHz)になっていますので、もし違う設定にするのなら予めジャンパーピンも用意しておく必要があります。
次に念の為、基板の裏側に設定がないか?又は破損がないか確認しましょう。
と言うのは一度取り付けてしまうとなかなか外すのが困難な場合が多いからです。Babyタイプの場合は特にこの傾向が強いので注意が必要です。
取り付けは、ATXの場合はMBパネルが取り出せることからこれを床に寝かせて作業します。Babyの場合はケース本体を寝かせてから作業にはいりましょう。また、ATXと違って一度取り付けると手が入りづらくなりますので後述するCPUとメモリはこの段階で取り付けておくことを薦めます。
ATXの場合、コネクター部の形状がMBによって数種類あります。ですからケース背面のコネクター部分はポッカリと穴があいていて、その分、種類分のパネルが付属されています。その中から自分のMBに合ったパネルをはめ込むのです。
取り付けネジは通常、ナイロンスペーサーとう単にパッチンとはめ込むだけのものと金属スぺーサーというネジで絞め込むものの2種類に分かれていますが、これはMBの仕様によって変えます。
先ず、MBをそっと取り付け位置に合わせて置いてみます。
MBの穴とパネルの穴が一致している処がスぺーサーをかませる位置です。その位置を記録してからMBをひっくり返して穴の状態を確認します。
その部分が基板の延長上の様になっていて保護膜(緑色)に掛っているようなら要注意です。もしかしたら絶縁されてないかもしれません。
こうした処はスぺーサーをかまさないのがベストですが余りにも点数が少なく、しかたがない場合にはナイロンスペーサーを使います。
基板のパターンと穴が完全に絶縁された状態であり、さらにパネルにネジ溝が切ってある場合には金属スペーサーを使います。
この場合でも基板側には必ず絶縁紙(ワッシャーみたいな輪っか)を挿入しておきましょう。この金属スペーサーは、要は稼働中にMBがボコンと落ちなければいい訳ですから2〜4個所もあれば十分です。
ナイロンスペーサーはピッタリとは言え、コンマ数ミリの隙間がありますのでこれだけで支えてしまうのは危険なのです。
スペーサーの種類と位置が決まったらゆっくりと確実に締め付けアタッチします。
最後にスペーサーの高さと位置をもう一度確認して接触や剥離がないか確かめましょう。
この段階では導通テストが出来ないので後々の為にも一つ一つの作業を確実にこなす必要がある訳です。
MB上のピン配列とCPUのピン配列を飽きるまで確認する事が重要です。
その後、これもそっと置きます。あっ!ソケットレバーは一杯まで倒しておかないとダメよ!入らないから。スポッと入る様なら成功です!(何が?)
まだピンが見える様ならきっと位置が違います。もう一度やり直しましょう。
静かにそっと扱う事がポイントです!
次にCPUクーラーを取り付けます。
SOKET8はフィン固定のピン台が規格でありますのでそのまま固定できます。フィンの位置を調整して出来上がりです。
メモリ(SIMM)は別に後からでもいいんですが、ついでですからやってしまいましょう。
注意点は両サイドをしっかり押し込み、両方の爪がパチンというまでしっかりと起こす事です。
わずかに傾いているだけでもメモリエラーを起こす可能性があります。“パチン”が基本ですね!
順番はどうでもいいですが先ず、線の多い電源ケーブルを挿しておくとスッキリします。
次にFDD・IDEケーブルを片づければ後は小物ばかりです。いずれも1番ピン位置が指定されているので間違えないようにしましょう。
IDEもプライマリーとセカンダリーを間違えないように注意が必要です。
後はパワーSW・LED・スピーカー・リセットSWなど、挿さってないコネクターを片っ端から挿していきましょう。LEDに関しては発光ダイオードなので極性があります。
別に反対に挿しても壊れませんが点かない時にはここを疑う事を覚えておくと後で慌てません。
スピーカーやキーロックなどは通常グランド(アース)と対になっているので、これも鳴らないなら反対にする感覚でいいと思います。(ちょっとロック機構を付ければいいだけなのに、この辺が実にアメリカ的です)
ビデオカード、サウンドカード、SCSIカードをスロットに挿します。
PCIスロットに比べISAスロットは割と入りづらい場合が多いのでゆっくりと時間を掛けて確実に挿すことが重要です。
まだHDDもOSも何も入ってないので最後までは立ち上がりませんが、MB上のBIOSだけは立ち上がります。つまりここで電源を入れる意味は
1:CPUが正常に配置されたか?
2:MBが正常に稼動するか?
3:各結線が正常か?
4:メモリが正常に動作するか?
5:ビデオカードが正常に作動するか?
を確認する訳です。
各LEDや異音・異臭が無いかをチェックします。リセットSWなども確認しましょう。
画面上にBIOS名やバージョンなどが表示されたらOKです。
画面が真っ黒のままの場合は何か間違ってます!すぐに電源を落とし最初から点検をする必要があります。(CPUが不適切に挿さっていると燃えます!?)
接続や配線に間違いがなければ、MB上のショートピンを点検します。
特にCPUの内外部クロック設定を確認します。これが間違っていると他が正常でもBIOSがCPUを正しく認識してくれません。(いきなりクロックアップなんかしちゃダメです!)
BIOS情報に続いてメモリチックをし、CRT上に「No System」といった意味のメッセージが出てストップすれば、ここまでの設定は全てOKです。
もし、フロッピーでDOSなどのOSを持っているならここでFDDに挿入してやればOSの立ち上げまでの確認(つまりはFDDの確認)が出来ます。
ここで使用するAwardBIOS(v4.51)は、13項目のメニューから成っていますが、この中で必要なのは
1:Standard Cmos
2:Bios Features
3:Power Management
くらいでしょうか。
「Standard Cmos」
SCSIケーブルはフルタワーの為、最初から4コネクター用を使います。
が、SCSIカードとインナー最下位置との間が短く、なんかもったいない気がしたのでまとめて買ったジャンクケーブルからコネクターを1つバラしてちょうどよい位置に取り付けました。
最近の圧着タイプのコネクターは大変良く出来ています。接触不良など皆無でしょう。
しかし相手は塩ビです。力が不均一に掛るとピンを曲げてしまうので万力でゆっくりと圧着してやります。
これで5コネクターケーブルが出来ました。上に余った長さは将来の5インチベイ用に取っておきます。このケーブル7コネクターまで使ってやろうかな!
SCSIをSWで切替える
SCSI−IDは0番〜7番までの8個体までディジーチェーン出来ますが最後の7番はSCSIボード自身が使いますので実質7個体になります。
では8個体を識別するには何本の線が必要でしょう?
突然ですが、ここで2進数の数え方を勉強しちゃいましょう?
左の図の指が立っている処がSW−ONで、折れている処がSW−OFFになります。
どうです?動いた指は3本だけでしょ?つまり8個体を識別するには3本の線があればいいんです。(写真の線が4本あるのはツイン(16個体)を意識した予備線です)
つまり、ベースラインの1本(グランド)と3本のラインの位置を回転させる事によって接触点=IDを変更している訳です。
HDDインジゲーター用のコネクターを苦労の末に手に入れました。この時余りに感動したので余分に10個程買っておきました。
そしてHDDをゴチャゴチャと弄り回しているうちに、このコネクターピッチとSCSI−IDピンのピッチがピッタリ一致している事を発見したのです!
ラッキ〜ッ!これ使っちゃおう!余分に買っておいて良かった!
切替えSWはどこにでもある2回路SWです。レバーかスライドで迷ったのですが、誤操作を考えて固めのスライドにしました。
コネクターの先をズルズルと延ばしそれぞれの2極を2回路に半田付けするだけです。時間にして2分も掛かりません。
位置はフロント前面ということで、5インチベイの盲ブタを使用しました。
ドリルと金ヤスリでスライド穴とネジ穴を開け、取り付けたら終了です。
とても簡単なハード切替えSWの出来上がりです。ソフト切替えが嫌いな方・・・・Goodですよ!
いよいよソフトウェアに取り掛かります・・・と、その前に・・・・このマシンはIDEのHDDがありませんので、先ずSCSIを認識させる必要があります。(他にマシンも無いし、DOSの立ち上げフロッピーも1枚も持っていないと言うそこのアナタ!!アウトです。今日はもう寝ましょう!)
この辺の手法は別に稼動するPCを使用し、エディタでコンフィグファイルと起動バッチファイルを修正するという、一般的と言うには余りにも卑怯な手を使いますので参考にならないかもしれません。
ですからこういった作業は事前にやっておきましょう。(早く言えって!)
最も、今回は流用なんで必要ないんですがね。
先ずDOSを立ち上げ、システムディスクを作成します。
SCSIカードに付属するデバイスドライバーディスクをHDDにコピーし、
(例)ASPIDISK.SYS
など必要なファイルをFDにコピーします。
エディタでコンフィグファイルを開き、
DEVICE=ASPIDISK.SYS
などと記述します。
取り敢えずCD−ROM関係はWindowsで認識させるとしてSCSIだけにしておきます。
と、言う訳でSCSIが認識できました。一応HDDは全てフォーマットしておきます。
次にインストールしたHDDの電源とデータケーブルを引っこ抜いて殺しておきます。この理由はNTのインストーラーに余計な事をされたくないから。
ここでブートディスクを変更する為に前述の切替SWをパチンと切り替えておきます。
この後NTのインストールを開始します。NTFSでインストールしますので、今後このドライブはWin95からは見えなくなります。
やはり小一時間ってとこかな。諦めて付き合いましょう。
この時点では、もうOSも認識しているし、改めて点検する処はありません。(たぶん・・・)
さぁ、運用テストに入りましょう。
お勧めは、側にいられる限り(つまりすぐに確認できる環境にある限り)運転し続けます。
これを連続数時間続けて何も異常がないようなら、昼夜運転に移りましょう。
丸一日運転して異常がないようならハードウェア的にはOKでしょう。後はドライバーなどソフトウェア関係をテストすればよいと思いますよ。
以下は一ヶ月後、約140時間経過した時点でのレビューです。
全般について:
店に連絡すると
「さぁ?新製品ですかねぇ・・」
だって!
そこでメーカーに連絡したら
「それはきっと不良品です!」
だと!
ちゃんと勉強して管理しろよ!店もメーカーもだぞ!
また、このケースの電源ユニットは予備口がありません。(気づかなかった!)しかたありません。ちょうど温度計やペルチェ用に100Vと12Vの内蔵電源を考えていたので、増設する事で予備口も解決しようと思います。
5インチベイが5段ある分だけ電源ユニットの上には、その倍ほどの空間があります。230W程度のユニットを安く調達してダブルユニットとする事にしました。
結局当初の念願通り500Wオーバーのユニットとなる予定です。
FANノイズが多少高めです。一般的な部類に入るのでしょうが、住宅街の深夜に枕元で運転するのは辛いです。やはり低騒音対策したFANに変更すべきでしょう。
むりやり気に入った点といえば、デレッとした姿勢でPC向かった時にちょうど肘掛けの高さになる事くらいでしょうか。マウス操作時の腕が支えられて何とも楽ちんです・・・・・?
やはりATXフルタワーに関しては、もう少し熟するまで待たないと高品質なものは見つからない様ですね。
さて、半月程使った感じ、ど〜も目が疲れます。
理由は簡単。文字が小さいのです。やはり21インチでも1280*1024では文字が小さすぎて健康に良くありません。大きいフォントにしたりボールドにしたりしましたが諦めました。健康が一番ですから・・・・。
ところが、1152*870で表示すると画面の端がチラチラしてしまいます。
どーもこの解像度は具合が悪いようです。でも健康が一番です!何とかしようと稼動中のビデオカードに触ってみると・・・
熱い!とっても熱い!
特にフィンを標準装備したPERMEDIAチップは熱くて触れませんでした!
これはイカん!何とかしなければ!ビデオカードを取り外し、標準装備されていたフィンをむしり取ります。
本来CPU用のデカいフィンを取り付けます。その他の高熱を発しているチップにもそれぞれ放熱フィンを取り付けました。合計で5個所にもなります。
カードを元に戻してSW−ON。いままでチラついていた表示がピタリと止まりました。やはりビデオチップの熱暴走による障害だったようです。
これで安心としばらく使っているとまた画面の端がフラフラし始めました。
そこで取り付けたデカいフィンに触ってみると・・・
熱い!とっても熱い!
このデカいフィンでも容量が足りなかったのです。
そこでこのフィンにこれもCPU用のファンを取り付けました。
こんどこそOKでしたが、信じられない発熱です。ファンの分だけまたうるさくなってしまった・・・
しっかし、こんな対策は本来メーカー側がやるべきなんですがね・・・。
しかし、たまにデットロックを起こします!
また、ちょうどこの時期、このマシンで仕事をするようにもなり、ペルチェを追求するのは一時断念しています。
また始めたら報告しましょう!
余談ですが:
この時、いろいろいじり回していて面白い事に気づきました。
温度測定をしていて、CPUが仕事を始めた途端・・・・つまりCPUに電流が流れた瞬間に温度が0.3℃程ググッと上がるのです。
そして仕事が終わると瞬時に元の温度になるのです!
これは面白い!いろいろなファイルを立ちあげてはCPUに仕事をさせ、温度の変化を見た結果どんなに通電させても0.3℃よりは上がらない事が判りました。
トランジスタが熱を発する瞬間を目で確認する事が出来た実験でした。