それから98の時代でしたね。
V30や286の時代は製作なんて考えもしなかった。
80287(コプロ)を買うにはどうしたらいいんだ!なんて時代だったから。
TOWNS−OS見たときの事も鮮明に覚えています。
「CDから立ち上げるんだってよ!」
「えっ!音楽が鳴るの?」
「MACと同じ画面じゃん!」
「MACって何?」
って時代がウソみたい・・・。
でもDOS−EXTENDERは今でも最高のOSだったと思っています。
AT互換機が自作出来るといっても、所詮は64kの壁に阻まれたDOSでしたから。
何が腹立つって64kをクリアする為のプログラミング・・・つまりページングとかの作業が面倒くさくて・・・
だからDOS−EXTENDER見た時は
「ゲッ!スゲ〜!」
って思いましたよ。
流行らなかったのは、完全な営業戦略のミス。
確か当時で18万円位したんじゃなかったっけか。
技術者は辛かったと思いますね!
自作において完全な鎖国から光が見え出したのは386のAT機でしたね。
386SX−16MHzのIBMをボーナス叩いて買った人とお友達になれるように頑張っていたある日、衝撃的な事実を知ってしまった。
「なんか、部品集めるだけでコンピュータができるんだってよ!」
なんて気が付いたときには、例えば
「自動車ってパーツ買ってくれば作れるじゃん!」
って今言われた様な驚きと新鮮さみたいなものがあったのよね。
ってな訳けで、互換機製作にのめり込む第一作目は486でした。
ええ。最新のパーツを揃えましたよ!
VLバスと日本語Windows3.1がこれも衝撃的な登場をした時でしたから。
注:価格は記憶なので細くありません!大体です!
CPU DX2−66 100k
MB MX30 70k
メモリ 8Mb 60k
HDD 340Mb 80k
CASE (?) 30k
ビデオカード UltlaPro 60k
SB16 40k
CD−ROM (倍速!) 60k
FDD 3.5’ 20k
FDD 5’ 10k
キーボード 10k
マウス 10k
各種ケーブル 10k
その他 30k
CRT MAG17’ 170k
―――――――――――――――――――――
合計 ¥750k
いや〜、すごいですね。
でも当時の雑誌の宣伝を見ると飛びますよ!
いいですか!飛ぶ準備できましたか〜?
・DX2−66
・EISA+VL
・ViperVLB
・メモリ16Mb
・1GbHDD
・倍速CD−ROM
・その他細々
で130万円!!!!
どっひゃぁ〜〜!!
どぉ!飛んだでしょ?
が、大変苦しんで組み立てたのを覚えています。
なにしろ参考書籍は少ないし、誰も知らないし・・・・
国内外の雑誌を在るだけ広げて首っ引きでした。
当時の雑誌ではMB取り付け(交換も)は「荒業」と言ってました。
そうそう!今では考えられない事ですが、
CMOSの内容とHDDの仕様はキチッと把握しておかないと、とんでもないことになります。動きません!
CMOS内の各アドレス〜HDDのシリンダ数までメモっておかないと大変です!
CPUの方向は正しい?だってみんな同じ穴なんだもん!正方形だしさ!
ソケットに一個所だけ確認用の穴が開いています・・・見逃すなっ!
そう言えばCPUソケットにレバーなど無なかったこの時代、どうやって抜き差ししていたと思います?
あたしは爪楊枝で少しずつホジホジやっていましたよ。
でもある雑誌の写真でフォークでやっていて、目から鱗が落ちた思いでした。
また、メモリを実装した分だけMBに知らせてやる必要がありました。
つまりディップスイッチで実装メモリパターンを設定してやる必要があったのです。
Windowsに感動しましたね。これでやっとMACや富士通(?)と同じ土俵に上がったか・・・って感じでした。日本語だし・・・
立ち上げの時の「ジャジャ〜ン」って音出すと回りの人がびっくりして
「コンピュータから音が出たっ!」って顔してましたね。
んで今、分解中です。通信専用のマシンにしようと思いまして。
インターネットでの仕事量が増え、且つ情報収集も頼る様になると深夜回しておきたい時があります。
でも昨今のマシンは排気音がうるさくて運転したくないんですよ!
いくら486とは言え、通信速度とは比較にならない訳ですからこれを利用しない手はありません。
電源ファンやCPUファンを外して無音マシンが出来ないか?
目下製作企画中です。
出来次第この下に続く「作戦その5:改造する!」を掲載したいと思います。
まずこんな感じで接続し、いきなり電源を入れます。(テストはいまさらしない!)
一応MBの足用に35mmのスペーサーを9個付けました。
初めにCPUを裸にして10分後に温度測定をしてみました。
90℃・・・う〜ん・・・熱い。
DX2でも相当のフィンを付けないとダメな様です。
とりあえず応急でその辺にあったフィンを伝導テープで貼り付けておきます。
ってな訳で取り付けたのがこのデッケ〜〜!フィン!
たしかステレオのアンプの一部のフィンだったような気がする。
(あたしのオモチャ箱にはいろんなものが入ってるの)
さすがにボワ〜っと温くなりました!これでOK!
次に電源をバラして(これって「何とか法」に引っかかるのかな?)ファンを取ります。
1時間の通電後・・・ぬるい・・・だいじょうぶだな。
シ〜ンとした部屋でカンタムだけがやけにうるさく聞こえます。
HDDのモーターも止めちゃうと仕事してくれないしぃ・・・。
でも一応発熱している部分にCPU用のかわいいフィンを取り付けました。
ちょっとみにくけど奥にある黒くてちっちゃこいやつ・・・。
んで、筐体です。
部屋の中で目に留まったコレ!に決定です!
通気を良くするために今、カット面を設計中です。
(そんな大袈裟な事か?)
後は固定して(どうやって?)マジックでお化粧すれば・・・完成です。
というわけで一週間後、出来ました!!
発音しているのはカンタムの回転音だけです。
たまにアクセス音がするとびっくりする程静かです!
あとはインターネット一式を設定して・・・と・・。
やったぁ〜!
名付けて「夜のお供に・・・ミッドナイト仕様!ダンボール1号!」
(うなぎパイじゃないって!)