はいはい!
今日は良い子からの質問に答えちゃいましょう!
(正確には可愛くないクソガキを持ったオヤジ(=友人)が答えに詰まった疑問)

空は青いし、海も青い。
快晴の海岸を気の知れあったファミリーで過ごす時間は至上の幸福です。
「なんで空は青いの?」
「海の色が映っているからだよ」
「ふーん、じゃぁ何で海は青いの?」
「空の色が映っているからだよ」
「なぁ〜んだ!そうかぁ〜」

・・・・小学生も高学年になったらちゃんと説明してやれよ・・・・


目に映る全てのものに色が付いているのは太陽の光のお陰です。
光は虹でお判りのように7色から成り立っています。

赤・橙・黄・緑・青・藍・紫

の7色で「せきとうおうりょくせいらんし」と暗記しましょう!
これは虹の色の順番でもありますから覚えて損はありませんよ。

(ここから成人向け!)
実はこれ以外にも色は存在しますが、人間の目には見えません。
人間が見える光を「可視光線」といいます。
だから「見えない色」というより「見えない光線」と言った方が正しいのです。

光はその周波の長さによって分類されます。
目に見える「赤」より長い周波の光は「赤の外=赤外線」で、
目に見える「紫」より短い周波の光は「紫の外=紫外線」です。

赤外線より長い周波の光はマイクロ波=>ラジオ波になり、
紫外線より短い周波の光はX線=>γ線となります。

太陽の光は白です。
可視光線の全ての色が重なると白になるからです。
可視光線が7色といってもそれは人間が決めただけであって、実際にはアナログなのですから無限色です。周波を適当に区切って赤や青と決めたに過ぎません。
しかし、それを言ってしまうと、目の構造からさらには人間創世記にまで発展しますので止めましょうよ!

それともう一つ。
周波の短い色(つまりは紫になる)ほどよく反射します。
これを「光の散乱」といいます。
(成人向けおしまい)



なぜ空は青いの?

太陽から来た白色の光は地表に向かって真っ直ぐに進みます。
大気圏の上層に入った光は空気の分子とぶつかります。
そこで先ず、紫と藍が跳ね返されます。
つまり紫と藍は見えなくなってしまいます。

飛行機で飛ぶ様な高い高度では、紫と藍が散らばっていますので、窓の外の周りが藍色にに見える事があるのはこの為です。

次に大気圏の下層に入った青が耐え切れなくなって跳ね返されます。
しかしもう下層(おしまい)ですからそれ以上の跳ね返りはありません。

上空では残された青が四方八方に散らばっていて、上を見ると、その散らばった青が四方八方から目に飛び込んで来る訳です。
それが「空は青い」の理由です。



なぜ雲は白いの?

雲は氷の粒の結晶で出来ています。
氷の粒は空気の分子より大きい為、届いた光の全部が当ってしまい、散らばらせてしまいます。
だから(紫と藍を除く)全部の色=白色に見えるのです。
雲に当っていない光は空を青く見せますから、よりくっきりと雲が見える訳です。




なぜくもりの日は空が青くないの?

雲と同じ考え方ですが、くもりの日は大気中にチリや水蒸気が多く浮いています。
そこに光が当ると殆ど全ての色を跳ね返してしまいます。
どんよりとしているのは、その多くが乱反射してしまい、全ての色を奪ってしまう為です。
とてつもなく大きチリや多くの水蒸気が空を覆うと、夜のように暗くなるのはその為なのです。





なぜ夕焼けは赤いの?

太陽の光が自分に届くまでの距離が長いからです。
太陽が傾くと光は真上から斜めに当ります。
そうすると光が自分に届くまでの距離が長くなり、色々なチリや粒にぶつかる時間が長くなります。
その間にどんどん反射される光が多くなり最後には赤しか残らない訳ですね。
従って「綺麗な夕焼け」である程、空気中の不純物が多く混じっているという事です。

朝焼けも同じ理由ですが、昼間を経過した夕焼けに比べて、深夜からの朝焼けが余り見られない理由は、空気中の不純物が少ない為です。





なぜ夜は暗いの?

太陽の裏側に居る為に光が無いからです。
晴れだろうがくもりだろうが、光が無いので空は見えません。





じゃぁ、なぜ月は光っているの?
月は地球の周りを回っている衛星です。
(地球は太陽の周りを回っている惑星です)

夜になって太陽の裏側に入ってしまった時に月が自分の前にあれば、
太陽の光が月を照らしているのが良く見えますね!
「月明かり」とは太陽が照らした月の光が反射して地球を照らしてる訳です。





海はなぜ青いの?
本当は海は無色透明です。(不純物やゴミで濁っている事は除く!)
海の水を手ですくってみても青くありませんよね?
でも海は青いし、プールの水だって何となく青いですよね?(底に青い塗料が塗ってある事は除く!)

水は鏡の様に光を反射します。
でもその反射の度合いが色によって異なります。
赤に近いほど、つまり波長の長いほど反射しずらく、紫になるほど、つまり波長が短いほど反射しやすい性質があります。

海面に入った光は、赤系が反射せずに真っ直ぐ入っていくのに対して、青系は反射を起こして四方八方に飛びます。
これが海は青い理由です。

手ですくった海の水が透明なのは、水の層が浅い為に光の全部が貫通してしまい、本来の無色透明に見えます。
胸元くらいまで入っても、水さえ綺麗であれば透明ですよね?

しかし、だんだん深くなっていくと光は赤から徐々に(吸収されて)見えなくなって行きます。
沖に出れば出るほど海の色が透明・グリーン・青・藍・黒と徐々に濃くなって見えるのはその為です。

水が綺麗であればある程、下の砂が白であればある程、光は鮮やかなグリーンやパステルなシアンを演出してくれます。