iPHONE用リモコンの話2

【2012年11月】

疲れたんで仕事抜け出して100均に遊びに行った。
最近はいろんな100均ショップに遊びに行く。
例へそこが同系列同士であっても棚の並びが違えば新しい発見ができるというモノだ。

何気に目に止まったコレ。(→)
4極プラグに目が行った。
だってこんなプラグ1年前ならアキバのガード下行かないと手に入らなかったよ。
確か200円/個くらいで買い貯めた記憶がある。
「おっ!何かに使えないかな?」・・・・とよく見るとマイク付きではないか。

マイク?・・・・確かヘッドフォンを修理した際に「マイクとパネル操作は同一の接点をマイクに接続するか接触させるかだけの違いだぁ!」ってのを1年ほど前に学習した記憶がある。

って事はよ?
このマイク取っ払ってSWにしたら「100円リモコン」の出来上がりじゃね!?・・・・・って事に気づいちまった!?
いや、まだ実証した訳じゃないけど、銅線とプラグは100円でも十分使用できる。
問題はスピーカー、つまりヘッドフォンのコイルと振動板なんだからそちらは高品質なソニー製に付け替えればOKじゃね?
だって毎回接触不良で腹が立つのはフォン側ではなくてプラグやスイッチの部分なんだから。

ちょっとワクッってしたぞ!
すぐに買って帰る。

100均の良いところは徹底的なコストダウンにより一切のムダが無いこと。
いや、ムダどころか、本来ガッチリすべきところでさえ、簡素にまとめているところ。
だから全く労せずパカッってな主義は好きだなぁ〜・・・。

ところで分解する前に一応音楽を聴いてみて、正直驚いたのよ!
1年前に聞いた時は「安物買いとはこの事を言うのだ!」と心底思ったのね。
高音、しかも20KHzとかのレベルじゃなくて8KHzとかでシャカシャカ言われたら誰だって腹が立つというもの。
それが今回全く無いのよ。
もちろんガサツな音で艶もしっとり感も無いバサバサな音なんだけど、あの聞くに堪えないシャカシャカのイライラがなくなっている。

おそらく大量の苦情が殺到したのだろう。
そして原価の中で最大の努力を重ねたのだろう。
現在のものは100円という価格からすれば十分な品質であると考える。

当然の事ながら音楽に費やす自分の時間を賄えるほどの能力は無いのであって、それは数万円のヘッドフォンに任せればよい。
しかし通勤の電車の中でラジオを聞くには全く問題ないレベルに成長していた事が嬉しく、さすがにブランドを敵に回しての勝ち組の意地なのだろう。
改めて賞賛し応援せざるを得ない気持ちの良さを感じた。

そっか!
左右のどっちかのグランドをそのまま利用すればいいんだ。
いや、それは以前にも考えたんだけど、この独特のコードの途中での皮むきが出来なかったので断念した記憶があるのだ。
それはもう前回で克服したけど、100均とはいえ製品となると何気にクリアしてるんだなぁ・・・。
参考になります!

さて手持ちの在庫からスイッチを選ぶ。
とか言ってタクトにする事は買う時にもう決めていた。
100円だし。タクトは10円だし。
何も考えずに実験できるし!

何か良さげじゃね?
マイクホルダがじゃまなのでパキンと折っておく。

その中点をキリで穴開け。
ものの数秒で完了。

何故か四角になっちまったけど、気にせずに面取り。

マイクから+−のハンダを外して・・・・・

そのままタクトにハンダ付けする。

配線の位置が決ったらタクトをケースに瞬間接着剤で固定。

ストッパーもいい感じでピッタリと隙間を埋めてくれた。

そのままフタをする。
接着は一切していない。
凄すぎ!

早送り/巻き戻し/次曲/前曲のテスト。
完璧だぁ〜!!

なんだよ!
今時、リモコンなんて100円で作れるんじゃんか!
(正確にはタクトの10円が加算されるが)

上記の作業時間30分。
巷で売ってる数千円の価値を考え直す時期なのでは?

尤もフォンの部分はやっぱり付け替えたいからその作業は別途だけど!

(おしまい)